GEO というものがあるらしい — AI 検索に向けて、分からないなりに仕込んでみる
crofty を作って配るまでをまとめたシリーズ(全 4 回)は完結しましたが、これはその番外です。最終回のAI が動かす前提で CLI を設計するが「使う側の AI」の話だったのに対し、今回は「検索で訪れる側の AI」の話になります。
検索そのものを、AI がやる場面が増えてきました。
その AI に向けてサイトを整えることを、GEO(Generative Engine Optimization、生成エンジン最適化)と呼ぶらしい——SEO の、生成 AI 版です。crofty はもともと、人の AI エージェントが操作する前提で作ったツールなので、その前提を「見つける側の AI」にも広げてみました。
ただ、何がどれだけ効くのかは、まだよく分かっていません。なので、分かっていることと分からないことを、三つに仕分けて書きます。
確定していること
- 検索に AI が入ってきているのは、もう見てのとおりです。GEO は、その AI に向けた最適化につけられた、新しめの呼び名です。
llms.txtと構造化データ(JSON-LD)は、サイトを AI に読める形で見せるための、標準的で低コストなやり方です。入れない理由は特にありません。- 訪れる AI は、ざっと二種類。どちらも、サイトから読み取れた中身をもとに答えます。
| 訪れる AI | 例 | してほしいこと |
|---|---|---|
| 会話型の AI 検索 | ChatGPT・Perplexity・Google の AI 回答 | 問いの答えに crofty を引用・推薦する |
| コーディングエージェント | Claude Code のような端末で動く相棒 | 「サイトを作りたい」にインストールまで添える |
今回やってみたこと
AI に読める形で、「速い」「かんたん」のような売り文句ではなく、無料・アカウント不要・対応 OS といった確かめられる事実を置きました。形は二つです。
llms.txt — LLM 向けの索引を Markdown 一枚で
llms.txt は、サイトの要点を LLM 向けに Markdown でまとめた一枚の索引です。これを https://crofty.site/llms.txt に置きました。一言での定義、主立った中身、インストールコマンド、各ページへのリンクを、上から順に並べてあります。冒頭はこんな調子です。
# crofty
> crofty is a command-line tool that turns plain Markdown into a static
> website you own — write, build, and publish, with no account and no server
> in between. Free and open source; runs on macOS, Windows, and Linux.
llms.txt 自体もただの Markdown なので、用意するのも後で直すのも、普段の記事と同じ手間でした。
JSON-LD — サイトの内容を構造化データで
もう一つは JSON-LD です。サイトの内容を、AI や検索エンジンがプログラムから読める形(構造化データ)で、各ページの <head> に埋め込みました。入れたのは二つ。サイト全体を表す WebSite と、トップページに置く製品そのものの SoftwareApplication です。
{
"@type": "SoftwareApplication",
"name": "crofty",
"operatingSystem": "macOS, Windows, Linux",
"offers": { "@type": "Offer", "price": "0", "priceCurrency": "USD" },
"sameAs": ["https://github.com/ShiroDoromoto/crofty"]
}
無料であること、対応 OS、配布元の GitHub。どれも、AI が crofty を一言で説明するための材料です。
まだ効果が分からないこと
ここからは、確かめていない話です。下の図のような流れを見込んで仕込みましたが、実際にそうなるかは分かりません。
- 仮説 — 確かめられる中身を AI に読める形で置けば、crofty が挙がり、正しく説明される回数が増える。
- 検証 — crofty 自身の analytics で参照元を見る。設定キーひとつで Google Analytics(GA4)と Search Console につながるので、
chatgpt.comやperplexity.aiからの訪問が増えるかを追える。 - 結果 — この記事の時点では、まだありません。
やっておく価値はあるはずなので、ひとまず入れて、しばらく様子を見ます。参照元に動きが出るなど、何か分かったら、また続きを書きます。