なぜ、追いつくのが速いのか
シリーズ・第 3 回 — 「AI エージェントのためのタスク管理をつくる」。前回は全体像でした。今回は、そのグラフの読み方です。
第 1 回で「探索が約 2 倍軽い」と実測し、第 2 回で「ストアはグラフ」と示しました。今回は、その読み方 —— なぜ軽いのかを見ます。
エッジをたどるだけ
あるタスクに追いつくとき、Amenbo(https://amenbo.work/)が読むのは、そのタスク本体と、つながった数件だけです。前提になった決定、いま止めているブロッカー、コメント。どれもタスクの番号から、索引で一発でたどれます。
ストア全体をなめて回すことはありません。だから、ストアが何千件・何万件に育っても、1件に追いつく手間は変わらない —— つながった数件ぶんのままです。第 1 回で測った「約 2 倍軽い」の正体は、この読み方にあります。
状態は、保存せず導出する
「このタスクは着手できる(ready)か」「この決定はまだ現行か」——こうした状態を、Amenbo は列に保存していません。読むたびに、エッジからその場で導出します。
- 着手できる=ブロッカーが残っておらず、前提の決定がまだ現行。
- 決定が現行=それを supersede する新しい決定が、まだ無い。
保存しない理由は、ズレを生まないためです。もし「着手できる」を保存したら、依存や決定が変わるたびに、一覧・カード・着手ガードのすべてを更新して回らないといけない。導出なら、判定は 1 か所。同じ判定をみんなが使うので、「一覧では着手できそうなのに、いざ着手するとブロックされる」が起きません。
次回
第 4 回:AI の活動範囲を、構造で区切る です。プロンプトのお願いではなく、.amenbo を境界に「読めない・書けない」を仕組みでつくる話をします。